表現力でもっとも重要なのは、国語力である。私は、科学者といえども国語力を持たなくてはいけない、と思っている。国語力をつけるいちばんたしかな方法は、やはり読書だ。読書を続けると、いろいろなボキャブラリーが自然と身についてくる。対してテレビばかり観ている人が一流のビジネスパーソンになるのは難しい。洋の東西を問わず、一流といわれる人の共通点は、本をよく読んでいることだ。いま日本は出版不況で、本があまり売れないといわれている。
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ということは、多くの人が本を読んでいないわけで、これは逆に考えるとチャンスなのである。何でもそうだが、他人がやっていないことを先にやった人は、だいたい勝つことになっている。これまた古今東西、永遠に変わらない不変の真理である。本を読めば、必ず国語力がつく。国語力がつけば、ボキャブラリーが増えるから、自然に表現力が培われていく。すると、頭のなかで何かものを考えるとき、いまより筋道が論理的になる。人に何か話をするときも、会話のなかに芸術的な言葉や情緒的な言葉が加味されて、不十分な論理を補ってくれることがある。その結果、自分のいいたいことが直感的に相手に伝わるような、何ともいえない芸が身についてくる。つまり、本を読むことで、表現力はもとより、企画力・発想力・提案力も、どんどんあなたのものになっていくのである。そういう人間なら、どの業界に行っても重宝され優遇されて、いくら金を払ってでも引き留めておきたいと思われること、間違いない。